はんざわなう

最終回のラストに不満があるクラスタですこんにちは!

「半沢直樹」最終回の元銀行管理職からみた解釈

ちょっとドラマのラストが良く分からなかったのですが、原作と異なる部分が途中多かったため、最終的にそうなってしまったのかな、と思ったんです。(見たのは9話の後半と最終回、あとは最終回前のダイジェスト番組だけです。小説は2巻まで)

個人的に圧倒的に異なるのが大和田の処遇「の意味」
... 役員の人事異動が大々的に行われ、大和田は乗務取締役からただの取締役になった。これは要するに、出向待ちを意味する。  (『オレたち花のバブル組』)
「懲戒免職も辞さず」の件は誰もが思いますが、ドラマでは取締役にしたあと、旧T系を掌握するために大和田を使うという魂胆で頭取が残した風になっている一方、上記原作では、大和田の未来はないことを暗示している、と私は解釈してます。原作では頭取がラスボスでした、という風味では一応書かれてないんですよね (3作目以降は知りません)。

半沢の出向理由も一切記載が無いですし、そもそも頭取自ら半沢に出向を命じてたりもしません。あくまで半沢・渡真利・近藤トリオの会話中で語られるという流れ。渡真利VIP席の安定度が本作最強だと思いませんか。

ところで、小説版はとかく会話シーンが多いところ、どうやらドラマ本編は非常に視覚的に訴えるシーンを濫用していて、テイストが大きく異なるなぁとは、最終回前のダイジェストと最終回だけ見た時の印象です。なんだあの暴力まがいの半沢は。武器まで持ち出しやがって。

そういうわけで、どうしてドラマのラストがああなって一般的にどう受け入れられるかを暗示した終わり方にしたのには、やはり悪意を感じはします。これ、いつかスペシャル番組とかで次をやろうという苦肉の策なんじゃないか、と。視聴率高かったし、とりあえず伏線残すか、みたいな。

まぁいいや

話変わりますが、原作でアツいと思ったのは半沢ではなく近藤です。あの近藤、やりやがる。2巻目相当の部分は半沢より近藤の浮き沈みのものすごさがとにかく良いと思いました。幸い、半沢も剣道でぶちのめしたりせず、非常に冷静です。

トータルで考えると、原作の方がバランスはいいんですよね。倍返しってセリフ、あんなにないです。もっと冷静にロジカルで倍返しなのです。鬱憤晴らしに終始してしまう設定改変、ドラマだなぁ、とつくづく思います。宣伝で車に乗り始めちゃうし。

このブログの人気の投稿

風花雪月

pemって言ったら改行も仕様に含むんだよもん

LibreOfficeで表紙、目次、本体でフッターのページ番号のスタイルを変える