新しいことをぶち上げる前に宿題やって欲しい

単なる嘆きなんですが


Mozilla陣営、と呼ぶのが正しいかわかりませんしそう呼べるほど一枚岩なのかは分からないんですが、この辺りをブランディングとして遠くから見ると、この陣営って驚くほど古い情報のケアが下手であるとか、あるいはぶちあげた後に「ごめーん、なし」であるとかが多い印象が個人的にあります。

特にFirefox系統。いま仕事でやってるんですが、驚くほど方針が変わっていて驚くほど公式サイトが混乱していて驚くほどリンク切れがあり驚くほど色々無頓着というのが感じられてきます。ニュースリリースにしろ邦訳にしろ開発者ページにしろ、今までの経緯を説明せず「次頑張るから!」みたいな話でお茶を濁して過去の間違った情報になっているページを消すことも正しく保存することもしないので、結果として検索をかけると数年前の情報で全く動作しないなんていうことがザラ。「邦訳は古いので英語のページの方が良いです」というふうに書いてあってリンク先に行くとNot Found。新しい方のページは「乞うご期待!」的なページで、古いやり方との比較ページでは「新しい方が簡単に色々出来ます」と書いてあり、試すとやりたいことがそもそも出来ないなんていうこともあります。よーく調べると業界の人はどうもわかっていてそれをやっていて、それは数年前のコミュニティの書籍をもっそり取ってきてよーく読むとそうなっていて、でもその本は今読むにはもうとっくに時代遅れになってます。

以前聞いた冗談として「これを達成する方法は2つ。一つは古くて obsolete とマークされた方法。もうひとつは新しくて動かない方法」とかいうのがありましたが、素でそういうのを推進しまくってしかもそれで夢を語るとかやめて欲しいとは思うんですよね。実際問題人生は短いので、あなたがたの言う「技術」がほいほい変わって満足する奴はあなたがただけですよ……

で、そういう会社が新しい分野で何かやるのはそれはいいんだけど、その前に私が目の前で経験している、というか経験してきた苦痛を別分野に行くから我慢し続けて、とはしてほしくはないんですよね。全く戦略や行動パターンは変わるだろうけど、根本的な組織のカルチャーってありますから、多分ぶちあげたはぶちあげたで、似たような紆余曲折を経て「ゴメーン、全部変えた」というのが起こるような気がしています。あるいは「ゴメーン、次がんばる」で逃げたり。今回調べた感じ、そういう過去がどうにも多そうなんで、今後もそうなるんじゃねーの、と期待せずにいられません。

最終的にどう着陸するかは知りませんが、そういう過去のブランドイメージがあるという視点をもって最近の話を見るので、どうしても「信用ならねーなー」となるのでした。ああいう組織はそんなにすぐに変わらんよねぇ……

ところでこの記事の元々の石にはUbuntu側の話も含まれていて、以下のような話も取り入れたかったわけです。なにしてんの……

http://cpplover.blogspot.jp/2013/03/phoronixmir.html

ただ、明示的にぶち切れるほど変な事態はないので、いいです。やっぱり結構ある気はしますけど……

このブログの人気の投稿

風花雪月

pemって言ったら改行も仕様に含むんだよもん

LibreOfficeで表紙、目次、本体でフッターのページ番号のスタイルを変える